東信州次世代イノベーションセンター

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第5回東信州次世代農商工連携セミナー 12/13開催

2023.01.05 掲載

■日 時 2022年(令和4年)12月13日(火)13:30~16:30
■会 場 上田市産学官連携施設(AREC)4階会議室、オンライン
■参加者 61名(オンライン含む)
■内 容 農業と観光の融合―新しい体験型農業の道を探る

講演1:飯綱町における生産者連携の可能性

講演2:農業と観光の融合 ―新しい体験型農業の道を探る 長谷さんさん農園

 

 


 

 

環境にやさしい多品目栽培の新しい農業、他産業からの参入による遊休農地の活用、地産地消の町づくり・地域づくりの拠点として重要な道の駅や直売所の状況、障がいを持つ方々との新しい協働を生み出す農福連携、都市住民の関心が高まる体験型農業の新しい形……など、重要なキーワードに沿って、全6回の開催を予定している、「東信州次世代農商工連携セミナー」。

今回はその第5回として、「農業と観光の結合~新しい体験型農業の道を探る~」と題し、飯綱町ふるさと振興公社代表取締役 廣田 裕二様(長野県飯綱町)、伊那市長谷さんさん農園代表 羽場 友理枝様(長野県伊那市)を講師としてお呼びして、AREC4階会議室の会場とZoomでのオンラインのハイブリッド形式で行いました。

 

 

 

【講演1】「飯綱町における生産者連携の可能性」

飯綱町ふるさと振興公社 社長 廣田裕二 氏

廣田様からは、「飯綱町における生産者連携の可能性」と題し、
◎町の主力生産品であるリンゴを軸とし、「日本一のりんごの町」を戦略に様々な施策を展開。特に、町のリンゴのファンづくりを通した「信州いいづなりんご学校」を立ち上げ、主に首都圏をターゲットとした町の関係人口増加を目指す。

◎地元農家による指導のもと、収穫をはじめとした農作業を実際に体験できるりんご学校は、非常に高い評価を得ている。主な年齢層は60代以上であるが、飯綱町と首都圏の2拠点生活を営む参加者もいるなど、関係人口創出に大きな効果を与えていると実感。

◎りんご学校の運営のほか、耕作放棄地における作業受託、直売所運営、大都市圏でのイベントにおける農産物販売などを通し、引き続き農家の支援を進めていく。

などの内容でご講演をいただきました。

 

 

 

【講演2】「農業と観光の融合 ―新しい体験型農業の道を探る 長谷さんさん農園」

伊那市長谷さんさん農園 代表 羽場友理枝 氏

羽場様からは、
◎2018年に解散した給食用食材の納入団体を再構成し、「長谷さんさん農園」として発足。給食食材用畑を農業研修所としても活用し、農業を始めようとする人を応援する取組を実践。

◎「農ある暮らしを始める第1歩を応援する」を目標に、まずは家庭菜園レベルからでもいいので、農業に取り組んでもらえるよう支援を行う。家族ぐるみや移住者の参加も多く、「自分でとった野菜はおいしいのか、子どもが野菜を食べるようになった」などのうれしい意見もいただくようになった。

◎「就農」というとどうしても仕事として取られがちだが、どちらかといえば最近は小規模な「農ある暮らし」を求めている人が増えている印象。金銭的なもの、知識的なものも含め課題は多いが、農業体験の提供を通じて地域課題の解決に向け取り組んでいく。

などの内容でご講演をいただきました。

 

 

 

第6回のセミナーは、「中山間地農業集落・中心市街地商店街―若者たちの挑戦」と題し、1/10(火)13:30~16:30に今回と同様、会場とオンラインのハイブリッドで開催いたします。

 

 


過去の回のレポートについて

◆第1回【新しい農業の形~異業種参入・6次産業・多品目栽培~】のレポートはこちらからご覧いただけます。

◆第2回【地域づくりの拠点~道の駅・直売所の新しい形~】のレポートはこちらからご覧いただけます。

◆第3回【新しい食品流通―農産物・加工品の次世代物流方法】のレポートはこちらからご覧いただけます。

◆第4回【農福連携の新しい歩み~制度と実践事例を学ぶ~】のレポートはこちらからご覧いただけます。

◆視 察【道の駅越前おおの荒島の郷(福井県大野市)】のレポートはこちらからご覧いただけます。

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