東信州次世代イノベーションセンター

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1月10日開催「東信州次世代農商工連携セミナー」のご案内

2022.12.14 掲載

2022.7.12 掲載開始日

 

全国各地から先進的な実践者が大集合!

次世代アグリビジネス産業の現状と今後を学ぶ

東信州次世代農商工連携セミナー。

 

環境にやさしい多品目栽培の新しい農業、他産業からの参入による遊休農地の活用、地産地消の町づくり・地域づくりの拠点として重要な道の駅や直売所の状況、障がいを持つ方々との新しい協働を生み出す農福連携、都市住民の関心が高まる体験型農業の新しい形……など、重要なキーワードに沿って、全6回を予定しています。他に1回、現地視察(自由参加)も計画しています。

次世代アグリビジネス産業の創出に向けて意義のある学びができると思いますので、積極的にご参加ください。

 

本事業は、長野県元気づくり支援金を活用しています。

 

■日 時 2022年(令和4年)8月より毎月第2火曜日  ※2023年1月まで

【第Ⅰ回】2022年(令和4年) 8月 9日(火) 13:30~16:30 ☆当日のレポートはこちら

【第2回】2022年(令和4年) 9月13日(火) 13:30~16:30 ☆当日のレポートはこちら

【第3回】2022年(令和4年)10月11日(火) 13:30~16:30 ☆当日のレポートはこちら

【第4回】2022年(令和4年)11月 8日(火) 13:30~16:30 ☆当日のレポートはこちら

【第5回】2022年(令和4年)12月13日(火) 13:30~16:30 ☆当日のレポートはこちら

【第6回】2023年(令和5年) 1月10日(火) 13:30~16:30

【視 察】2022年11月24日(木)・25日(金) 1泊2日 道の駅越前おおの荒島の郷(福井県大野市) ☆当日のレポートはこちら

 

■会 場 会場(AREC4階会議室:上田市常田3-15-1 信州大学繊維学部内)またはオンライン(Zoom)のハイブリッド開催

■参加費 無料 ※但し、現地視察のみ宿泊代など実費負担になります。自由参加、ご希望を募ります。

■主 催 東信州次世代産業振興協議会

■申 込 https://forms.gle/tyg2RYJPUH6AwZZh7

■お問い合わせ先

株式会社 産直新聞社  担当:毛賀澤 明宏

TEL:0265-96-0938 または Mail:info@j-sanchoku.net

(東信州次世代産業振興協議会 担当:前沢・川上 TEL:0268-23-5396)

 

 

 

■プログラム

~ 第Ⅰ回  新しい農業の形―異業種参入・6次産業・多品目栽培 ~ 

異業種から農業参入し遊休農地でソバを栽培し調理提供や加工品づくりに取り組む事例や、年間200種を超える野菜を栽培しマルシェや直売で売り切る大型農家の事例を紹介。

2022年(令和4年)8月9日(火) 13:30~16:30

講演1:異業種参入で実現した「そば」の栽培から調理提供までの事業

講 師:株式会社かまくらや 代表取締役 田中浩二さん

【講師紹介】農業生産法人 株式会社かまくらやは、松本・安曇野地区を中心に、耕作放棄地・遊休荒廃地を借り受けてソバの栽培を進めつ、それを材料にして生麵・乾麺・その他加工品を製造しています。それだけでなく、そば処かまくらや(松本市)での手打ちそばの提供、信州SOBA農房かまくらや(松本市)での自家製のソバや大豆を使った菓子などの販売を行うなうなど、栽培から加工・調理販売まで、一気通貫した食農6次産業化を進める会社です。

田中浩二さんはその代表取締役社長。以前より自動車販売会社も営んでおられますが、今から10年ほど前に、慣れ親しんだ松本平の農地が荒廃していく状況を何とかしようと思い立ち、遊休荒廃地対策のソバ栽培に参入されました。当初より、栽培するだけでなく加工販売まで一貫して進める農業の6次産業化の絵を描かれており、創業60年の歴史を持つそば製麺会社とも連携して技術を継承し、この取り組みを進められてきました。

農業の次産業化の領域ではスタート当初より、6次産業化のモデル事業として注目を集め、遊休荒廃地対策の領域では平成25年に長野県知事賞、平成26年には農林水産大臣賞を受賞するなど輝かしい実績を残しておられます。

 

講演2:多品目の洋物野菜を栽培しマルシェで販売する新しい農業

講 師:有限会社コスモファーム 代表取締役 中村敏樹さん(農業プロデューサー、日本野菜ソムリエ協会講師)

【講師紹介】有限会社コスモファームは、香川県高松市に本社と農園・加工場を持ち、瀬戸内の海地中海性気候を活かして、年間200種類以上のバラエティ豊かな野菜を栽培しています。自社工場でピクルスなどへの加工もします。特に、ちょっと珍しい洋物野菜の栽培や、多品目野菜の直売農業に相応しい栽培方法についての豊かな経験とノウハウがあり、全国から注目されています。

取引先は、オリエンタルランドグループやシーセカンドグループなどのホテル・レストランや、新宿伊勢丹本店、DEAN&DELUCAをはじめとする有名食品販売店など広範囲。これと並行して全国各地の農産物直売所やマルシェでの直接販売に注力していることも特徴です。青山ファーマーズマーケット、大崎ゲートシティマルシェ、恵比寿ガーデンプレイスマルシェ、丸亀シーマルシェなど、全国各地の名だたるマルシェに出店し、多くのお客様を集めています。就農直後から農家による農産物の直販のかたちを模索し、その開拓の先頭に立ち、現在出店するマルシェのほとんどが、そもそもその立ち上げから関わってこられた経緯があります。現在は、農業プロデューサー、農業コンサルタントとしても活躍されるほか、日本野菜ソムリエ協会、東京農業大学、パソナ農援隊の講師を務めておられます。実は、長野県上田市塩田の出身、旧丸子実業高校の卒業生です。

 

 

~ 第2回  地域づくりの拠点・道の駅・直売所の新しい形 ~ 

昨年コロナ禍の下でオープンし1年間で80万人近い来店客を集めた北陸・福井県の道の駅の躍進の要因、一方、組合運営で堅実に売上げを伸ばす地域農業の拠点直売所の教訓などを考察

2022年(令和4年)9月13日(火) 13:30~16:30

講演1:道の駅から考えるこれからの地域おこし ~地元に愛される道の駅を目指して~

講 師:道の駅越前おおの荒島の郷(福井県大野市) 立ち上げ駅長 万年正彦さん 

(中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株) 営業部長)

【講師紹介】道の駅越前おおの荒島の郷は、コロナ禍のただ中の2021年4月に、福井県大野市の田園地帯にオープンしました。敷地面積約4万9千㎡、建物面積約5000㎡の「北陸最大規模」の道の駅です。

コシヒカリ発祥の地に相応しく米が特産品。他に里芋・長ネギ・マイタケなどもありますが、大野市の人口は約3万4千人で地域の需要には限りがあります。もちろん同地は「北陸の小京都」と呼ばれる城下町で多くの観光客が訪れており、現在建設工事中の中部縦断自動車道が令和8年に開通するとその増加も期待されます。しかし、とにかく大規模なことから、「本当にお客さんが来てくれるのか?」「売り場を埋める農産物・加工品が揃うのか?」…など、様々な不安が住民の中に広がっていたそうです。

ところが、オープンすると予想を超える大盛況。オープン1年で、年間75万人が来店。これは当初予定の38万人の二倍に近い数字です。当然、出荷農家は活性化し大幅に売り上げを向上させました。加工品を出荷する地域の食品業者もグループを作って次々と新商品開発に励み、市街地に本店を構える菓子店なども売上げを急増させています。こうして同道の駅は地域活性化の拠点としての役割を十二分に果たしていると言えます。同道の駅の開設に企画段階から関わった中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(株)の万年正彦営業部部長(在金沢)に、その秘密を話していただきます。

 

講演2:直売所が中山間地農業集落の拠点でありつづけるために

講 師:上田市丸子農産物直売加工センター「あさつゆ」 代表 伊藤良夫さん

【講師紹介】 上田市丸子の農産物直売加工センター「あさつゆ」は、長野県を代表する農産物直売所の一つです。多種多様な農産物・加工品が店舗に並ぶだけでなく、生産者が自ら学び・協力して、データを活用した販売管理やIT機器を駆使した店舗運営を進めている姿は、全国の直売所から「目指すべき形」として評価されています。昭和60年の無人直売所としてのスタート以来、40年近くにわたって、「直売所の運営主体は生産者自身だ」をモットーに、生産者の主体的参加の下に栽培から加工・販売まで創意工夫を重ねてきた歴史があり、その底力が今日の「あさつゆ」を支えているといえるでしょう。

しかし、生産者の高齢化と後継者不足、それを要因とした出荷農産物の減少傾向など、全国の直売所が直面している問題は、ご多聞に漏れずあさつゆにも降りかかってきています。この今日的な問題を打開していくためには、農家が農家としての主体性を持って地域の直売・加工事業にいっそう強く取り組むだけでなく、農業進出に踏み出そうとしているモノづくり企業や、地場産食材を利用した加工品開発の取り組みを強化しようとしている地元食品産業、さらには、農産物の新たな販路形成を模索している流通関連事業者など、様々な事業者との連携強化が問題になってきます。そのような点について、地域を代表する直売所あさつゆはどのように考えているか?伊藤組合長にお聞きします。

 

 

~ 第3回  新しい食品流通―農産物・加工品の次世代物流方法 ~ 

国産農産物の不足、運送コスト削減圧力の強まりなどが指摘される中、地域の農産物や加工品を物流させ、販売につなげる新しいチャンネルの在り方について実践者に聞く

2022年(令和4年)10月11日(火) 13:30~16:30

講演1:直売所の現在の課題と新規販路開拓

講 師:生産者直売所アルプス市場 代表 犬飼浩一さん

【講師紹介】アルプス市場は、1996年の創設以来、「生産者がもうからなければ直売所は存在意義がない」をモットーに事業展開されています。オリジナルの完全発酵堆肥を使ったブランド農産物を主要商品にした「土づくりからの直売事業」の先駆者。若手農家の収益増を目指し、市場との連携、学校給食への出荷、独自のネット通販などを進めています。特に、旬の時期に地元では販売しきれない農産物を人口密集地に配送して販売する「地産外商」の取り組みに注力。次の時代の直売所あり方を模索しています。

 

講演2:卸売市場が提案する地場農産物の新しい流通の形

講 師:R&Cながの青果 上田本社営業企画課グループマネージャー 王鷲哲哉さん

【講師紹介】R&Cながの青果は、県内卸売市場の大手二社(長印、連合青果)が合併してできた長野県の農産物流通最大手の会社です。従来の地方市場を拠点にした市場流通の他に、農家・直売所から都市や他地域の販売店やレストランなどに農産物を直送する新たなルート開発を急ピッチで進めているとのこと。質の良い新鮮で安心できる農産物への需要の高まりを背景にして、卸売市場はどのような流通の新し形を模索しているのか?実際に動き出している形はどういうものか?最前線の担当者から聞きます。

 

 

~ 第4回  農福連携の新しい歩み―制度と実践事例を学ぶ ~

人手不足に悩む農業と、障がい者の就労先不足に直面する福祉事業所。両者のマッチングが新しい産業・社会の在り方を切り拓くと言われる。農福連携の制度・仕組みと先進事例を学ぶ。 

2022年(令和4年)11月8日(火) 13:30~16:30

講演1:農業と福祉の連携から融合へ

講 師:長野県セルプセンター協議会 農業就労チャレンジコーディネーター 沖村さやかさん

長野県福祉健康部障がい者支援課 主事 宮嶋風太さん

【講師紹介】「農福連携」について、国や県はいかなる目的・位置づけの下に、どのような制度・仕組みを提案しているのか?また、実際に、どのような取り組み事例が生み出されているか?―長野県の2部署の担当者からお話を聞きます。「セルプ」とは障がいのある方が働く事業所のことを指し、Self Help(自助自立)からの造語だそうです。セルプセンターはそのとりまとめ役で、「農福連携」の現場の状況を良く掌握しておられます。福祉健康部障がい者支援課からは、政策・制度の仕組みと利活用の方法を聞きます。

 

講演2:未来へ進む旅にはコンパスが必要

講 師:社会福祉法人E.G.F(山口県萩市) 総合施設長 渡邉宥照さん

【講師紹介】Easy Good Farm(E.G.F)は、山口県萩市の山間地域で障がい者と共に農業に取り組む社会福祉法人です。以前より、障がいを持つ方と共に作ったメロンを、航空機で首都圏に運んで販売する「空飛ぶメロン」作戦などで有名でした。近年、福祉事業所として日本で初めて農水省の6次産業化総合化事業計画の認定事業者となり、地域の集落営農団体と連携して野菜を栽培・収穫し、それを学校給食用に冷凍して保存販売するという画期的な取り組みを進めておられます。施設長自ら遠路はるばる来てくださいます。

 

 

~ 第5回  農業と観光の融合―新しい体験型農業の道を探る ~ 

里山回帰・農ある暮らし・ワーケーションなど、地域の農と食に関わる体験事業を活用して「関係人口」の増加を目指す動きが進んでいる。県内の2つの先駆的事例にフォーカスする。

2022年(令和4年)12月13日(火) 13:30~16:30

講演1:飯綱町における生産者連携の可能性

講 師:飯綱町ふるさと振興公社 社長 廣田裕二さん

【講師紹介】北信の飯綱町で、リンゴの特性や栽培方法を学び、年間に複数回同町を訪ねる「りんご学校」が通算6年目を迎えた。受講生はのべ400組。この取り組みの特徴は何か?都市農山村交流が注目される中、体験型農業の新しい形を聞く。

 

講演2:農業と観光の融合 ―新しい体験型農業の道を探る 長谷さんさん農園

講 師:伊那市長谷さんさん農園 代表 羽場友理枝さん

【講師紹介】伊那市の山間部、旧長谷村で「有機栽培」をキーワードにして、都市農山村交流流を進め、地域農業の活性化を図っている。4年目を迎えた有機栽培の「さんさん農園」を企画・運営する若い女性代表。移住家族が増加中という実状を聞く。

 

 

~ 第6回  中山間地農業集落・中心市街地商店街―若者たちの挑戦 ~ 

高齢化が進み「過疎化」「空洞化」が指摘される山間地の農業集落と地方の小規模敏の中心市街地商店顔。この困難な地域で地域づくり・町づくりを進める若者の思いと行動を学ぶ。

2023年(令和5年)1月10日(火) 13:30~16:30

講演1:Wakka Agriの米作りと街作り

講 師:株式会社WakkaAgri 代表 細谷啓太さん

【講師紹介】南アルプスの山懐深く、上流には汚染源が何もない棚田で、輸出用の農薬・肥料不使用の高規格「自然栽培米」をつくる。高齢化で耕作の維持が困難な一集落の棚田100枚を借り受け、若者の力で耕作。徐々に賑わいを取り戻しつつある。

 

講演2:主役は生産者。300名の生産者が集まる、街の中にある産直。

講 師:街なか産直新鮮館おおまち 店長 梁川真一さん

【講師紹介】岩手県一ノ関市で空洞化する中心市街地の再活性化を目指す若者グループのリーダー。全国でも希なアーケード商店街のパチンコ屋の隣にある産地直売所に、近郊の若手農家などから出荷物が集中。ここを拠点に賑わいづくりが進む。

 

■ご案内チラシ

東信州農商工連携セミナーご案内

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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