東信州次世代イノベーションセンター

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第2回東信州次世代農商工連携セミナー 9/13開催

2022.10.03 掲載

■日 時 2022年(令和4年)9月13日(火)13:30~16:30
■会 場 上田市産学官連携施設(AREC)4階会議室、オンライン
■参加者 69名(オンライン含む)
■内 容 地域づくりの拠点~道の駅・直売所の新しい形~

講演1:道の駅から考えるこれからの地域おこし ~ 地元に愛される道の駅を目指して ~

講演2:直売所が中山間地農業集落の拠点でありつづけるために

 

 


 

 

環境にやさしい多品目栽培の新しい農業、他産業からの参入による遊休農地の活用、地産地消の町づくり・地域づくりの拠点として重要な道の駅や直売所の状況、障がいを持つ方々との新しい協働を生み出す農福連携、都市住民の関心が高まる体験型農業の新しい形……など、重要なキーワードに沿って、全6回の開催を予定している、「東信州次世代農商工連携セミナー」。
今回はその第2回として、「地域づくりの拠点~路の駅・直売所の新しい形~」と題し、中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社 営業部長 万年 正彦様(石川県金沢市)、上田市丸子農産物直売加工センター あさつゆ代表 伊藤 良夫様(上田市)を講師としてお呼びして、AREC4階会議室の会場とZoomでのオンラインのハイブリッド形式で行いました。

 

 

 

【講演1】「道の駅から考えるこれからの地域おこし ~ 地元に愛される道の駅を目指して ~」

道の駅越前おおの荒島の郷(福井県大野市) 立ち上げ駅長 万年正彦 氏

 

万年様からは、「道の駅から考えるこれからの地域おこし~地域から愛される道の駅を目指して~」と題し、
◎成功する道の駅の特徴は、「立地」と「魅力」の2要素がある。名古屋・金沢からアクセスがよいことを活かし、越前大野では「地域の強みを活かし、地元の方々とともに地元に愛される」道の駅をめざした。
◎その中でも、特に地元生産者による生産者組織を立ち上げ、直売所で販売しやすい仕組みをつくったほか、地域資源を活かした新商品の開発や地元の新規開業希望者に対するチャレンジショップ、障がい者雇用にも積極的に取り組み、「地元に愛される」という方向性がぶれないよう、気を配りながらかじ取りを行ってきた。
◎顧客に継続して訪れていただくためには、常に新しい魅力を発信し、何かを仕掛け続けていく必要があると痛感。冬場における顧客・野菜の安定確保など課題は多いが、「地域をデザインする」をモットーに鋭意取り組んでいく。

などの内容でご講演をいただきました。

 

 

 

【講演2】「直売所が中山間地農業集落の拠点でありつづけるために」

上田市丸子農産物直売加工センター「あさつゆ」 代表 伊藤良夫 氏

 

伊藤様からは、「生産者の視点から考える、直売所の姿~直売所が中山間地農業の拠点であり続けるために~」と題し、
◎直売所の本来の姿は、「農家の農家による農家のための」という理念が重要と考える。農家が運営等に対し権限を持っていることが肝要。
◎優秀な農家ばかりを集めて直売所を作っても、本当にいい直売所にはならない。ある意味、直売所は社会の縮図ともいえるのではないか。
◎現在、あさつゆに参加している農家の平均年齢は70代後半。非常に高齢化が進んでいるが、やろうと思えば年齢に関係なく生涯現役でいられるうえ、地域に貢献できる。こんないい場所はない。年を重ね、やることが少なくなってきた高齢者の生きがい・やりがいづくりの一助になっているとも感じる一方、高齢者がなかなか引退しないので、代替わりが進まないという悩みも。
◎県の支援もいただき、その時々の野菜の栽培情報を「どきどき情報」として毎月組合員に発信する事業を行う。生産者からも勉強になったという声を聞いているが、現在の情報発信方法が紙面から動画へ切り替わっていることを踏まえ、今後は動画で情報を補強した発信にも積極的に取り組んでいく。

などの内容でご講演をいただきました。

 

 

 

第3回のセミナーは、「地域づくりの拠点~道の駅・直売所の新しい形~」と題し、10/11(火)13:30~16:30に今回と同様、会場とオンラインのハイブリッドで開催いたします。

 

興味のある方は、以下のQRコードか申込URLよりぜひお申込みください!

 

 

 

 

 

 

 

 

申込URL https://forms.gle/tyg2RYJPUH6AwZZh7

 

 


過去の回のレポートについて

◆第1回【新しい農業の形~異業種参入・6次産業・多品目栽培~】のレポートはこちらからご覧いただけます。

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