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【第2回:座学】 農商工連携によるニューアグリビジネス・チャレンジ塾 9/9開催
2025.09.16 掲載■日 時 2025年(令和7年)9月9日(火)13:30~15:30
■開 催 オンライン
■参加者 16名
■内 容 オンラインでの座学
今回は次回の視察に向け、事前に知識を得る機会としてオンラインで座学を実施しました。
【講演】Kurabe CONTINENTAL DELICATESSEN オーナーシェフ 渡邊 竜朗 氏
〇 学びの主旨
農業や食品開発の視点で地域課題の解決と経済性の両立を図りつつ、地域の農業資源を活用した新商品・サービスの開発が自発的に創出される仕組みづくり(六次産業化、地域連携)を学ぶ
〇 説明要旨
・長野県産小麦の消費拡大のための高規格小麦生産×製粉×加工・販売プロジェクトの概要について:生産者(㈱WakkaAgri)、製粉(遊休農地活用大鹿農産物生産組合)、製麺/商品開発(フランス料理提供店 Kurabe CONTINENTAL DELICATESSEN)が連携し、マーケットニーズのある国産の高規格小麦商品(有機栽培)を生産・加工・販売まで連携して一気通貫で行うことで新たな販路を構築し、消費拡大に繋げる(具体的商品例:信州伊那谷ガレット、伊那谷生パスタ等)
・六次産業化による効果:事業者の所得向上と収益安定化、地域の活性化、地域資源の有効活用、伝統文化・景観の保全
・六次産業化の具体例:加工品の製造販売、観光農園や農家レストランの経営、直売所の運営、地域資源を活用した新商品開発
・新商品開発・販売におけるポイントについて
★ 顧客ニーズを中心に考える「マーケットイン」:売れるものを作る
★ 製品・サービスを中心に考える「プロダクトアウト」:良いものは売れる
上記2点の手法にはそれぞれメリット・デメリットがあり、それを把握し、上手くハイブリッドして運用することで成功確率が高まる
・「テロワール」(農産物にその土地ならではの特性を与える要素)の概念の有効活用の効果性(例:フランスワインの格付け制度、チーズの原産地呼称統制や渡邊氏が関わる取り組みでは伊那谷のリンゴを使った「伊那谷シードル」や先に触れた地域の蕎麦を使った「信州伊那谷ガレット」等)
(東信州次世代産業振興協議会事務局 神田篤志 記)
次回(9/18(木)は本日の内容を踏まえ、現地を訪問し、実際の取り組み状況を学ぶ機会となります。