東信州次世代イノベーションセンター

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CENTER FIRM 中核企業紹介「株式会社 シナノ」

当エリアの強みに関して

スキーポールの製造に特化した事業展開を行い、来年で創業100年を迎えます。スキーポールは国内シェア40%、トレッキングポールは15~20%、ウォーキングポールは20%を占め、杖はデザイン性と機能性を高めた先駆者として国内を代表する存在となりました。「スキー・ウォーキングポール」の生産技術は地域産業資源として認定され、ポールを活かした健康文化ともいえるポールウォーキングが生まれました。佐久地域は以前から医療機関が充実しており健康意識の高い文化圏で、近年では産学官連携によるジャパンブランド「健康長寿」推進事業などの取組みをしています。株式会社シナノも参加し、健康長寿を核としたまちづくりを進め、健康長寿推進と経済との好循環を図ろうとしています。このような地域特性と、急速な高齢化を背景に、高齢者の体型や背格好にあった「オーダーメイドポール開発」の要望もあり、地域が抱える問題解決に即した製品開発と普及に努めています。将来、「佐久市のポール」という地域ブランドが誕生し、確立されるよう、新たな需要開拓に向けた取組を実施しています。

 

貴社の事業内容での強みに関して

当社は、ポールを人・体を支えるものと捉え、「ポール技術でWalking Lifeを支える」を企業理念に掲げ、常に日本のスキーポールメーカーのリーティングカンパニーとして、国内メーカ-の中ではトップの売上を維持してきました。更に、スキーポール製造の技術を活かし新たな市場として、「登山用ポール・高齢者用杖・ウォーキング用ポール」を開発し、スポーツ業界から介護福祉業界まで幅広く展開。また、SNSなどを活用した情報発信を充実させるとともに、2015年には東京・有楽町に杖の直営店をオープンし、消費者との対話を重視した、消費者の声を直接集めて商品づくりに活かす態勢を構築しました。

このように弊社は創業以来「お客様に寄り添ったオンリーワンのものづくり」を目指し、時代の変化及び市場ニーズの変化をいち早くキャッチし、ポール技術というものづくりの強みを活かして様々な業界に展開することで総合ポールメーカーとしての地位を確立してきました。

 

貴社を取り巻く環境(雇用・賃金)に関して

弊社は平成28年「若者応援宣言企業」をへて、平成30年2月には「ユースエール認定企業」として認定を受けました。主な認定基準は有給休暇の取得日数が平均10日以上(弊社は平均12日)、月平均所定外労働時間が20時間以下(弊社は12時間)ですが、引続き労働環境の改善に努めます。特に若者の採用・育成についてはこれからも積極的に取組み、若者の雇用管理の適正化及び人材育成に努めていきます。

また「社員の子育て応援宣言」を平成28年6月に登録申請し、従業員の仕事と子育ての両立を支援していきます。今後については、働き方改革に積極的に取組み、「職場いきいきカンパニー」の認定申請に向けて、多様な働き方の導入・実践や、非正規社員の処遇改善、職場環境の改善に取組んでいきます。これらの取組みを実施することにより人材の育成や、積極的な女性雇用や高齢者雇用にも配慮し、働きやすい環境づくりに尽力し、組織全体としての活性化に努めていきます。

 

地域未来牽引企業の選出における抱負に関して

今回の地域未来牽引企業の選出を機に、「スキー・ウォーキングポール」の生産技術を基にして、地域の特性を生かした高付加価値商品の創出、オンリーワン商品の開発を目指して地域の経済成長を牽引するような事業を積極的に展開して行きます。これにより、少しでも地域の事業者に対して経済波及効果を及ぼし、事業性の高い地域産業や良質な雇用・賃金が地域に投資・人材をさらに呼び込む好循環の形成を目指します。

また佐久地域は医療機関も充実し健康意識の高い地域である為、製品開発だけでなく健康福祉への普及啓蒙の活動についても「ポールウォーキングの普及活動」を通して積極的に取組み、地域の健康寿命の延伸、ひいては地域の活性化に貢献していきます。

弊社は平成18年より海外輸出を開始し、現在ではアジア諸国やドイツを中心に展開しています。質の良い製品を「メイド・イン・ジャパン」としてアピールし、更なる海外展開に向けて積極的に挑戦していきます。

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