東信州次世代イノベーションセンター

東信州次世代イノベーションセンター

CENTER FIRM 中核企業紹介「長野オートメーション株式会社」

当エリアの強みに関して

東信上田地域は生産用機械・電気機械・自動車部品などの製造を行っている企業が集積し、工業製品出荷額は全国でも屈指のエリアです。その中で当社は高精度と耐久性の両立が求められる加工機・工作機械の設計製作から始まりました。加工機の製作で培った「しっかり作り、きっちり組み立てる」という基礎をベースにし、FAの黎明期から実績を積み、現在は他の分野の生産機械や製造装置も同じ基準で製作し、お客様からの信頼をいただいております。IoTの時代を迎え、専用生産機械、専用加工機械、電池製造設備、フィルム貼り合わせ装置、検査装置の分野で魅力ある産業機械をローコストで提案・納品しております。国内外のお客様から受注したシステムに使用する購入品や加工品は、可能な限り地元企業に発注し、技術指導を行い、地元企業への調達率を高めています。また、当社が不足する設計のマンパワーを補うために、当地域で機械設計・電気設計を行う企業・個人に装置の開発設計を依頼しています。

 

貴社の事業内容での強みに関して

当社の強みはFA専業の企業で、従業員150名規模、生産技術の設計者を60名有する集団です。事業の強みは、顧客の要望に対して、断らず、常に120%で対応してきたことです。一つ一つ、オーダーメードの生産で培われた自動化への技術が、ノウハウとして蓄積し、他社が出来ないと断れた製品に対しても真摯に向き合ってきました。部品メーカーに発注しているだけでは、どこが問題なのか、全体として見えてきません。新しいシステムを提案する発想力、それを具体化する計算力があって、すべての動きをシステムとしてつくり上げていくことができます。様々な経験と積み重ねた知見が、FAの基本ベースを育み、より高性能で使いやすい機器を提案できると考えています。同じ製品でも、長く、安定して使えるものにするための考察や工夫、新しい知見も、経験とノウハウに基づいて判断できるのが強みです。顧客の課題解決のために全力で取り組んできた結果が、大手企業からの受注という形で表れてきていると考えております。

 

貴社を取り巻く環境(雇用・賃金)に関して

当社近隣の信州大学、長野県工科短期大学校、長野高等専門学校、上田千曲高校、丸子修学院高校等を中心に新卒生の採用を行っており、かつ、名古屋、北陸、関東圏の学生も広く採用しています。今日、専門教育ではAI、IoTに関する学科が人気を集めていますが、これらはFAにも必須な学際です。当社はAIやIoTの陰に隠れてしまったFAを普及するべく会社説明会を名古屋・中京圏、東北、九州でも展開し、地元同様に求人のアプローチを行っています。優秀な技術者の卵の発掘は、地域の人材の層を厚くできると考えています。これまでの実績でFA業界では当社の認知度も高く、設計技術者の中途採用ではUターンによる採用、またIターンなど県外出身の採用も行っています。雇用環境では、働き化改革の推進、女性社員の採用推進、ものづくり補助金などの助成金をいただきながら、賃金総額は増加傾向にあります。

 

地域未来牽引企業の選出における抱負に関して

当社では自動車のEVシフトにも積極的に関わっています。創立時期に携わった電池メーカーの生産設備のFA化、また自動車産業全般での実績が組み合わさり、電気自動車用のリチウムイオン電池等の生産設備を手掛けてまいりました。2020年を目標に世界各国の自動車会社、電池会社が開発を競っているポストリチウムイオン電池と称せられる全固体電池。これらの量産装置の製作にも取り組んでいきます。各産業の次世代の投資、パラダイムシフトに当社の技術とノウハウを活かすことができるよう、隣接する土地を確保し第6工場を新築、製造体制を強化します。現在、受注構成は自動車産業5割、電池産業2割、家電系その他3割。今後、自動化なんて無理というような生産設備のFA化にも積極的に手掛け、オンリーワンのFA技術を創出し、未来を切り開いていきます。お客様からのご要望には、地元企業の技術とのコラボ展開でご紹介できるチャンスもあり、地域に貢献できる存在になれればと考えています。

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