東信州次世代イノベーションセンター

東信州次世代イノベーションセンター

CENTER FIRM 中核企業紹介「株式会社キザキ」

当エリアの強みに関して

当社は高地トレーニングで有名な高峰高原の麓にあり、小諸市は標高約600m2,000mの起伏が大きく自然豊かで坂が多い街です。この環境はウォーキングによる健康づくりにぴったりな街といえます。また、東信州の上田・小諸・佐久は「日本のポールのふるさと」と呼ばれ、国内有数のポールメーカーが集中しています。

57年前、この小諸に創業した当社は「健康あふれる社会づくりのために」を理念に、人間力・技術力を磨き、顧客のニーズに合わせた商品を作り続けています。金属バット、スキ―ポール、トレッキングポール、歩行補助用ステッキ、ウォーキングポールなどの設計・開発・製造、スポーツアクセサリーの企画・輸入・販売しています。

当エリアは交通インフラが良い上に、スポーツ合宿やウインタースポーツで有名な高原が数多く存在し、さらに製造業が多いため生産設備や金型等を専門とする企業があり、開発・設計・製造を一貫で、国内生産を行う当社にとり、素晴らしい環境と考えています。

 

貴社の事業内容での強みに関して

品質方針は「品質の向上を全てに優先させる。忘れるな、お得意を。忘れられるな、お得意に!」を掲げ、金属性バット、トレッキングポール、棒状つえ、ウォーキングスポーツ用ポールの4品目商品製造事業はSGマークに認定されています。また、アルミ丸管の加工を得意とし、お客様の「こんなものでも作れるの?」という声にも応えられる企業です。一方、ポールを使った健康的な暮らし、健康あふれる社会づくりの実現に向け、北欧発祥で専用のポールを用いて上肢の筋群も活動させて歩く全身運動の「ノルデック・ウォーク」を、関係団体、各メーカーと共に日本で普及活動を続けてきました。

クロスカントリー競技選手が、夏季体力強化トレーニングとして導入し、ストック無しで歩くときと同じスピードで、心拍数が増えエネルギー消費もアップすることが証明されているノルディックウォーキング。ドイツでの人口は約800万人と言われ、誰でも簡単に始めることが出来る、運動効果の高いウォーキングです。

 

貴社を取り巻く環境(雇用・賃金)に関して

当社は会長の代から職人気質でずくのある仕事を行う、どちらかというと実直な感じの企業といえるでしょう。マーケティングが大事な時代、モノづくりにもこだわり続けています。例えば、ある製品を5年も研究・試作し、とことん諦めないモノづくりは、ウインタースポーツの著名アスリートから絶大なる信頼を頂く存在となっています。

社員の採用活動は地元高校、短期大学、大学から新卒を毎年採用しています。Uターンなどの中途採用も行っています。社員の平均年齢は4345歳で、男女の構成は8:2、離職率が少なく、日々の勤務でポール製造のスペシャリストとなっていきます。

過去数年、ものづくり補助金を頂き生産設備の増強も進めながら、リハビリ患者さんにおすすめのメディカルポールウォーク、適切な水中トレーニングを補助するアクアポール、各世代の白杖の開発など、医療系・介護系のポール、障害者補装具の新しい市場への挑戦も続け、賃金総額は増加傾向にあります。

 

地域未来牽引企業の選出における抱負に関して

浅間山麓の標高2,000mの高峰高原から湯の丸高原を中心としたエリアでは、地元自治体や民間企業、医療機関、地域住民などが連携し、広域的な「浅間山麓高地トレーニングエリア構想」が進められています。首都圏から約2時間で移動できるという立地条件を活かし、トレーニング環境の整備をはじめとする諸施策の展開が行われ、地域企業との連携と活性化の契機と捉えています。また、超高齢化・人口減少社会の中で推進される健康寿命延伸に必要な「健康的な暮らしと社会の実現」に、勝つか負けるかのアスリートの世界で獲得した様々なモノづくりのノウハウを活かせる時代が到来したと考えています。

私たちが掲げる「健康あふれる社会づくりのために」の理念は、健常者のみならず様々な障害を持った方々、高齢の方々など全ての人々が、楽しみながら健康的に生きる世の中をつくることです。今まで存在しなかった杖やポールを世に出すことは、道具が無くて体験できなかった方々がウォーキングやスポーツの楽しい世界へデビューできる切っ掛けとなり、人生をより豊かにするものと考えています。

一覧へ戻る