CENTER FIRM 中核企業紹介「デイリーフーズ株式会社」
当エリアの強みに関して
デイリーフーズ(DFC)のテーマは「安全と美味しさ」&「Made in 長野」であり、DFC が大切にしている三本の柱は、①良質な原材料を使用すること ②優れた技術力・開発力・販売力をもつこと ③厳しい品質管理です。この三本の柱を実践する原動力こそ私たちの情熱であり、誠実な「心」と「眼」と「手」の働きだと考えております。「健康・創造・自助・奉仕」を経営理念とし、会社全体が研究所でありたいという思いが根付いているDFC が総合力を発揮して、長野から安全で美味しい食品をお届けしています。DFCの生産量の90%は業務用商品であり、フルーツプレパレーション(冷菓やヨーグルト等に用いるジャム用のもの)が主力商品です。
当社の歩みを支える豊かな環境が坂城町にあり、日射量に恵まれ、水が豊かで、太陽光等環境に優しいエネルギーが得られる「Made in 長野」そのものです。また、異業種連携や産学官連携が図り易い環境にあり、ジャムに使われているガラス瓶に代わる軽くて安全な「ペット瓶」は異業種交流から生まれました。
会社の事業内容での強みに関して
DFCの基幹技術である食材に直接通電し食材自体を自己発熱させるジュール加熱を組み入れたDFC 独自の「ジュール加熱殺菌システム」は、加熱時間を大幅に短縮させることが出来、これにより、ビタミンC等の栄養素の損失が少なく、美しい果物の色がそのまま残ります。エネルギー効率を飛躍的に高めつつ、収穫時の果物のフレッシュ感を保ったジャムやフルーツプレパレーションの提供が可能となりました。この「ジュール加熱殺菌システム」は、特許を取得し、2000年、「新技術・食品開発賞」、「20世紀食品産業発展賞」(共に日本食糧新聞社制定)を受賞し、さらに、2013年、長野県が誇る優れた技術として「NAGANOものづくりエクセレンス2013」に認定されました。また、「植物性乳酸菌発酵技術」と「ジュール加熱殺菌システム」を組み合わせることにより、業界で初の「発酵ジャム」の商品化に成功し、ジャムの新しいジャンルを開拓しました。この植物性乳酸菌を用いた「発酵ジャム」も、2015年、「新技術・食品開発賞」を受賞しました。
会社を取り巻く環境(雇用・賃金)に関して
従業員の採用は、過去、千曲市、上田市、長野市、坂城町からの応募者が多かったのですが、今では地元の坂城町、上田市、千曲市が同じレベルで全体の27%を占めています。男性社員が半数以上だった男女比は、現在では1:1で、女性従業員が増加していくと考えています。坂城町では子育て政策に力を入れており、待機児童ゼロで女性社員が働きやすい環境です。当社としても働き方改革に対応し、女性管理職の登用を行っていきたいと思っています。
課長代理以上の実行職(管理職)は、年俸制を導入しており、当該年度実績等自主申告し経営陣と面談して次年度の年俸契約を行っています。また、実行職には、自社持ち株会への参加を推奨しています。
雇用においては、毎年、大卒(院を含む)、短大、高卒の採用を図っていますが、特に大卒の男子の応募が少なく苦慮しています。新規採用の不足、欠員補充に当たっては、積極的に中途採用で補っています。
地域未来牽引企業の選出における抱負に関して
一貫して「安全と美味しさ」&「Made in 長野」をテーマにしているDFCは、面倒くさいこと、手間の掛かること、人のやらないこと、人の出来ないこと、そして、果物の固形が残るプレザーブスタイルにこだわって来ましたが、これからもその方針は変わりません。自動化、省力化のさらなる推進を図り、「べちゃるのMOTTAINAI」が研究テーマの一つであり資源利活用、環境負荷軽減の推進も図っていきます。
DFCは二度目の東京オリンピックが開催される2020年に創業50年を迎えます。大阪万博が開催された1970年の創業以来、ひとえに顧客の皆様、地域の皆様のご支援があってこそ成し得たものと深く感謝致しております。会社の規模を成長させる以上に「安全と美味しさ」&「Made in 長野」を伝え続けるため、また、「地域を始め、社会の為に、我が社が役立っているのか」と、これからも問い続け、社会貢献、地域への感謝、奉仕の心を持ち続けていきます。
「Made in 長野」を全国に向けて発信し続けたことが評価の一因として、地域未来牽引企業に選定されたと思いますので大変嬉しく、改めて地域の特性を生かして高い付加価値を創出し、今後も地域の経済成長を力強く牽引する企業として進んでまいります。