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第5回 明日の農商工連携を担うニューリーダー育成スクール 11/14・15開催
2023.11.17 掲載■日 時 2023年(令和5年)11月14日(火)・15日(水)
■会 場 JA花園農産物直売所
深谷テラス ヤナイな仲間たちファーム
道の駅川場田園プラザ
道の駅ららん藤岡農産物直売所
■参加者 19名
大きな可能性を秘めた地域産業育成の行く手を探る次世代農商工連携人材育成事業がスタートしました。誕生から約30年を経た直売所や道の駅を地域の農商工連携の拠点としてとらえ、その現状と発展の歴史を学び、農業だけでなく多様な異業種の企業・団体、また自治体などとの連携による新たな地域産業の発展の方向性を探ることを目指します。
今回は第5回、道の駅・直売所の視察訪問として、全国でも人気の高い長野県外4施設に行ってきました。
【視察訪問】JA花園農産物直売所
昭和53年3月に設立し、40周年を迎えたJA花園農産物直売所について、花園農業協同組合の斉藤氏にお話を伺いました。
火曜日にもかかわらず、駐車場は満車状態でした。客層は関越自動車道花園ICから約3分ということもあり、県外客も多く、特に東京からのお客様が多いそうです。昨年の売上はおよそ13億円。うち野菜、植木盆栽、切花で60%以上を占めるそうです。
〇「価格設定」
日本農業新聞市況の中値を基準として、生産者が価格を決定しているそうです。このスクールを通じて、複数の直売所を見てきましたが、花園農産物直売所の価格設定は高めに感じました。スクール参加者からは、「うちももっと値上げすべきか」という声も聞こえてきました。
【視察訪問】深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム
体験農園・野菜教室やレストランがあり、子どもから大人まで野菜を五感で楽しめる施設でした。施設運営を行う農業プロヂュースやコンサルティング、野菜ソムリエとしても活躍されているコスモファーム取締役会長の中村敏樹氏にお話を伺いました。
〇「多品目少量栽培で成功できる!小さな農業の稼ぎ方」
現在の農産物は少品目大量生産。年間通して流通し旬がわからない。規格に揃えられ個性がない。農業が衰退している中でいつまで同じことを続けるのか。卸す先によって(ニーズに合わせて)、年間300品目も生産されているそうです。また、今まで廃棄していたようなものも野菜の見せ方で売れる商品になる。実例を紹介していただき、まさに目から鱗が落ちました。
【視察訪問】道の駅川場田園プラザ
川場村の新鮮野菜・果物、地場食材を使用したレストラン等、地産地消を楽しめ、全国でも人気の高い道の駅川場田園プラザについて、駅長の宮崎氏にお話を伺いました。
〇「高いリピート率」
道の駅川場田園プラザは多彩な店舗とリゾート地のような雰囲気でゆっくり過ごせ、またアクティブに遊ぶことができる施設もあり目的地として訪れる方が多いとのこと。リピーターが多く、そのリピート率はなんと70%を誇るそうです。アンケート意見では、「常に新しい発見がある」とあり、新商品の開発にあたり、美味しいのはもちろん、そこにどんな思いやストーリーがあるのかを大切にされているそうです。
【視察訪問】道の駅ららん藤岡農産物直売所
上信越自動車道藤岡ICに隣接し、藤岡パーキングエリアからも、一般道からもアクセスが可能と立地は抜群。子どもたちの遊び場の噴水広場を中心に農産物直売所、お土産・飲食店など18店舗が並び、藤岡市特産物の立派な洋蘭が目を引きました。
道の駅ららん藤岡を運営する株式会社クロスパーク専務の関口氏にお話を伺いました。
〇「副業的収入」
道の駅ららん藤岡の売上を下支えしている「副業的収入」を紹介します。当道の駅には、バスターミナルも隣接しており、バス利用者の多くは有料駐車場を使用し、その収入は年間3,000万円にもなるそうです。道の駅運営にあたり、立地等の強みを活かすことは非常に有効であると改めて感じました。
【参加者の声】
インボイス対応、新紙幣対応、コスト増、また生産者の減少等、共通する課題はいくつもありました。百聞は一見に如かず。現地視察の大切さ。課題解決に向けた取り組み、強みや特徴をどう活かすのか。また生み出していくのか。気づかされることが多くあった視察だった。また、今回の視察内容を地元生産者にもぜひ聞かせたい!
次回、第6回視察訪問
2023年(令和5年)12月12日(火)・13日(水)
豪雪地帯にもかかわらず、冬の売場でも野菜が豊富にある?!
・JAえちご上越 旬菜交流館あるるん畑
・旧雪だるま財団(上越市) 調整中
ご興味がございましたら申込URLからお申し込みください。
申込URL:https://forms.gle/EpZ6i7tDj8x5fTaB7