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第4回 明日の地域農商工連携を担うニューリーダー育成スクール 10/10開催
2023.10.20 掲載■日 時 2023年(令和5年)10月10日(火)10:00~15:45
■会 場 道の駅雷電くるみの里(10:00~11:45)
軽井沢発地市庭(13:30~15:45)
■参加者 21名
大きな可能性を秘めた地域産業育成の行く手を探る次世代農商工連携人材育成事業がスタートしました。誕生から約30年を経た直売所や道の駅を地域の農商工連携の拠点としてとらえ、その現状と発展の歴史を学び、農業だけでなく多様な異業種の企業・団体、また自治体などとの連携による新たな地域産業の発展の方向性を探ることを目指します。
今回は第4回、道の駅・直売所の視察訪問として、【道の駅雷電くるみの里】、【軽井沢発地市庭】に行ってきました。
【視察訪問】道の駅雷電くるみの里
この道の駅を運営する有限会社「雷電くるみの里」は令和5年9月で創立20周年を迎えました。これまでの取組みや現在の課題等について、駅長の清水德美氏と支配人の武田芳夫氏にお話を伺いました。その一部を紹介します。
〇「イベント収益」
売上を伸ばす方法としてイベント開催が考えられますが、そう簡単な話ではないとのことでした。たしかに人は集まるかもしれないが、駐車場の問題からはじまり、来場した人たちをどうやってお店に入って買い物をしてもうか。良いもの、欲しいものがないと売上に繋がらない。場合によってはイベントを開催することで赤字になるケースもあるといいます。
〇「20周年を迎えた現在の課題」
課題について、いくつかあったものからどの道の駅にも起こりうるものを紹介します。
1つ目は施設の老朽化です。長野県及び東御市から指定管理を受託し、運営していますが、補助は受けておらず、自主財源で修繕を行っており、修繕費は年々増加しているそうです。
2つ目は設備等の更新です。その例としてセルフレジについて紹介します。セルフレジは効率化のうえでは有効であるものの、それだけでは導入することも悩んでいたそうです。客層や売るもの等によってメリット、デメリットがあるとのこと。また、2年後の新紙幣やクレジットカード決済の手数料など経営者としての悩みもお話していただきました。
【視察訪問】軽井沢発地市庭
有名観光地である軽井沢にあるこの施設。当初は立地の問題から売上を心配していたそうですが、昨年度の総売上は6億円越え。視察のため、1時過ぎに到着しましたが、平日にもかかわらず地場野菜(軽井沢霧下野菜)のほとんどが完売していました。
売上よりも地域の農業振興が大切と語ってくれた施設長の池田秀也氏。課題や今後の展望についてお話を伺いました。その一部を紹介します。
〇「冬季の品揃え対策」
県内のほとんどの地域はこの問題を抱えていると思います。軽井沢発地市庭では、年間の売上80%が4月から10月分だといいます。冬季の対策として、高速道路の中部横断道が開通することを見込んで他県のハウス栽培が盛んな地域との交流を始めたそうです。また、それぞれの個人ではなく、連携していかないと生き残ることはできない。まずは東信州地域で協力していきたいとのことで本スクール参加者との連携・協力希望がありました。
〇「有機栽培」
軽井沢町としても農産物等のブランド化を進めていく方針として有機栽培に注力していくそうです。以前から有機野菜の問合せは多く、ブランド化ができれば、軽井沢のイメージにも合って、売上に繋がる予感がしました。
地域の特色等を生かしていく手法は、今後の道の駅事業にとって大きなカギになりそうです。
【フリートーク】
参加者の気になっていることや課題等について。
・野菜をきれいに見せる工夫。
・生産者の交流の場。
・アニメとのコラボレーション企画。
次回、第5回視察訪問のご案内
2023年(令和5年)11月14日(火)・15日(水)
11月14日:①JA花園農産物直売所 ②深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム
11月15日:③道の駅川場田園プラザ ④ららん藤岡農産物直売所
ご興味がございましたら申込URLからお申し込みください。
申込URL:https://forms.gle/EpZ6i7tDj8x5fTaB7