東信州次世代イノベーションセンター

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東信州次世代農商工連携セミナー 現地視察に行ってきました!! 11/24・25開催

2022.12.27 掲載

■日 時 2022年(令和4年)11月24日(木)・25日(金)

■視察先 越前おおの道の駅荒島の郷(福井県) 他

■参加者 10名

■目 的 農商工連携において地域で先進的な取組みを行っているを施設を実際に視察し、今後の取組の参考とするため。

 

 

 

 

視察1日目 * 2022年11月24日(木)

東信州次世代産業振興協議会では、令和4年11月24日~25日にかけて、「農商工連携セミナー」の一環として、福井県への現地視察を行いました。

主な視察先である「越前おおの道の駅荒島の郷」は、本セミナーの第2回でご登壇いただいた、中日本NEXCOの万年正彦様が立ち上げた道の駅でもあります。

 

上田からの距離感はこんな感じ。とても遠い…。

 

参加者は、管内道の駅関係者・民間農業者・行政・事務局含めて10名。

上田市の信州大学繊維学部を出発後、松本市で近隣の参加者をピックアップ。

バスの中で各自自己紹介を済ませ、途中何度か休憩をはさみながら一路目的地まで走り続けます。

 

 

 

上田を出発してから約5時間半(!!!)

福井県「越前おおの道の駅荒島の郷」に到着!

 

ここで「越前おおの道の駅荒島の郷」について。

こちらは令和3年4月にオープン。

日本百名山「荒島岳」がもたらす水などの自然の恩恵を受けて育まれた農産物や地域住民のつながり、大野市を代表する「自然・アウトドア」などの多彩なイメージを広く多くの人に印象づける狙いがあり、また、名称の中の「郷(さと)」には、この荒島岳の麓の地域で行き交う人々を温かく迎え入れる場所という願いが込められているそうです。

広大な敷地の中には、地元の特産品がならぶ『荒島マルシェ』、豊かな自然がはぐくむ”食”を楽しめる『フードコート』、屋外では季節によりカヌーやクライミング体験ができるそうです。

また、大手アウトドア用品メーカー「mont-bell」のショップが併設されているほか、災害に備えた防災倉庫やヘリポート、非常電源などの機能を備えた日本初の「防災道の駅」でもあります。

 

内部のマルシェは、平日ではあるものの多くの人でにぎわっていました。

 

 

お昼は、九頭竜ダムカレーをいただきました。大きいマイタケのインパクトが絶大!

マイタケはこの地域の特産品で、市内・県内はもとより、遠くは金沢、名古屋からも買いに来られる方がいるそうです。

 

 

 

 

 

各自で昼食後、現道の駅支配人の網様から、道の駅のこれまでの取り組みや開駅2年目ならではの悩み、

今後の展望について詳細にご説明をいただきました。

 

網支配人からは、

・県内利用者が全体の約6~7割。やはり開駅2年目ということもあり、入場者数は前年度と比べて減少。

・リピーターとして何度も来ていただくために、毎週何かしらのイベントを企画。仕掛けづくりは大変だが、攻める姿勢をもって仕掛けていかないと今後非常に厳しくなる肌感を持っている。

・万年前支配人から交代した際に、新たな取り組みとしてLINEなどのSNSアカウントも開設した。ただ、イベントは一過性のものであるので、名物にできるような新商品の開発にも注力。

・目の前で工事中の高速道路が開通すると、大野市から頂いている指定管理料がなくなる見込み。経営的に非常に痛手であるので、それに向け鋭意対策を進めていく。

 

などの内容でお話をいただきました。

 

 

視察終了後、結のくにステーションでしばし休憩。

「天空の大野城」のキャッチコピーで有名な大野城の真下にあります。

右側の平屋は学校だそう。

 

 

~2日目に続く~

 

 

 

 

 

視察2日目 * 2022年11月25日(金)

2日目は、大野市から少し長野県側に戻り、「道の駅九頭竜」に。

 

同駅の巣守駅長にお出迎えいただき、道の駅の概要や取り組みについてご説明をいただきました。

 

・当駅の年商は約8,000万円。そのうち約6,000万円をお弁当などの加工食品が占めており、「飲食の拠点としての道の駅」という役割と認識。

・九頭竜の生産者のことを考えつつも、越前おおの荒島の郷との関係性は保たなければいけない。そのため、どちらの道の駅にも出荷出来るよう、万年様と協働し、生産者組織を立ち上げ。

共通バーコードを準備し、出荷先を生産者に選んでもらうような仕組み作りを行うことで、九頭竜の生産者が厳しくならず、かつ2駅の関係性を良好に保つことができた。

・獣害をきっかけに栽培を始めたジョロキア(唐辛子)をなんとか活用できないかと考え、「ジョロキア七味」という製品を作った。

売り上げとしてはまだまだ立っていないが、新しい活用方法を見いだせた気がする。

 

などの内容でお話をいただきました。

 

 

お昼は道の駅に納品されているマイタケ弁当をいただきました。

 

聞けば、業者さんによってそれぞれ味が違うとのこと。この人のお弁当を、といってご指名で買われていくお客さんもいるそうです。

甘じょっぱいタレがたくさんかかっていてとてもおいしかったです!

 

直売所で販売されているお弁当は、午前中でほぼ売り切れてしまうのこと\(◎o◎)/!

 

 

 

 

昼食後は、また長野方面へ向かって帰路へ。また往路と同じ時間がかかると思うと……

 

コロナ禍の中での実施ではありましたが、実際にいろんな取り組みを進めていらっしゃる方のお話を直接聞けたり、

実際に施設を目で見ることの大切さを改めて認識しました。

当協議会としましても、今後もさらなる農商工連携のため、各種取り組みを進めてまいります。

参加者の皆様、長丁場大変お疲れ様でした、ありがとうございました。

 

 

(東信州次世代産業振興協議会事務局 川上)

 

 

 

 

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