東信州次世代イノベーションセンター

東信州次世代イノベーションセンター

CENTER FIRM 中核企業紹介「株式会社山崎屋木工製作所」

当エリアの強みに関して

当社は1958年に設立した企業です。特注製品の家具、建具、キッチン、店舗什器を様々な企業様より製品や物件を受注し製造をしてきました。
「木の可能性」を模索していた際に、東日本大震災が起こり幾つかの問題が日本にあることが分かり、問題解決につながると考え「ウッドサッシ製品」の開発・製造にて貢献できることが分かった。
長野県には地域木材として「ひのき」「唐松」「赤松」「杉」各種木材が長野地域材として認められており、日本有数の木材産地で、木材に対し意識が高い地域でもあり採用・人材確保面や研究開発において大きなメリットがあります。
弊社がある千曲市は、関東はもとより、中部、関西、東北にも交通の便も良いことから原材料・資材の調達や、納品先の建設現場、工務店などにおいて、納期・品質確保・物流コストのメリットも享受しています。

貴社の事業内容での強みに関して

ウッドサッシには4つのメリットがあります。

1:「省エネルギー」
一般に日本の住宅の開口部(窓、玄関等)から約60%の熱損失を起こしている。それらを防がない事によりエネルギーを垂れ流している。
開口部の熱損失を先進各国の基準に近づける事が必須で、熱伝導率の低い木製にして熱欠損を抑え「省エネルギー」に寄与する。

2:「環境」
地球温暖化を踏まえ、住宅開口部をウッドサッシに切り替えることで、熱損失を抑える。木材自体がサステイナブル材であり、CO2の固定化にも寄与し自体のライフサイクルアセスメントもCO2の排出削減にもウッドサッシが「環境」寄与する。

3:「健康」
現在の日本は、交通事故死者より多くの事故死の原因は、住宅内の温度差のヒートショックがある。
日本の住宅は開口部からの熱欠損が多く「局所暖房」が一般的で、海外主流の「全館暖房」ではない。
廊下、風呂、便所等で温度差が大きくなり、ヒートショック現象を起こす。軽減するには「開口部からの熱損失」を抑制するしか方法は無い。熱損失の多いアルミから木材(信州地域材)を積極的に利用したウッドサッシが「健康」に寄与する。

4:「地域資源活用」
地域材の積極的利用は建設分野が利用促進の担い手である。目の前の「安価材」「流通性」「無関心」等でエネルギーをかけ多くのCO2を排出し、国外にお金を流出させる外国産木材を使うことで「満足感」を得て、山が荒廃し災害が起こりやすくし地域雇用喪失も招いている。
地域材利用で無駄なエネルギーやCO2を抑え、地域の木材生産、製材屋、運送業者、建築業者にお金がゆき渡り、地域循環型産業・社会が形成され、山を健全での次世代継承可能となり災害の少ない魅力ある豊かな山になる。
地域に材料は気候風土を記憶した木材となり、ウッドサッシの素材として「地域資源活用」に寄与する。

 

貴社を取り巻く環境(雇用・賃金)に関して

建設業界に属している弊社の環境は、オリンピック需要も終わり厳しいものとなっている。
しかし高額な住宅や別荘建築は地域柄もあり顕著に推移している。特に環境意識の高いお施主や設計事務所、などからの引き合いが多い。弊社製品は性能に関してトップ企業で、意匠にも特化することでこれからの認知度を上げ、更なる需要が期待できる。
経済状況を踏まえて、新製品の開発をすすめる。
上記の状況を踏まえ、人員を増やしてゆく傾向にある。ものづくりに魅力を感じる若者も近年は多く、頼もしい限りです。
新規工場建設や設備導入をし、生産性を高めて製品の高付加価値を進め、雇用、高賃金を確保できるようにしてゆきたい。

 

地域未来牽引企業の選出における抱負に関して

昨年度、弊社は地域未来牽引企業として選定されました。当地域の将来に向けて果たすべき責任の重さを実感する一方で、活用できる支援制度に関する理解認識不足が実情です。
今後諸制度の研究を深める中で、新年度経営計画において地域戦略の柱の一つとして取り組み方針や推進計画を策定していきたいと考えています。
特に新規工場建設計画や設備投資計画により企業の成長発展を促し、地域関連協力会社への支出増、雇用の創出、労働生産性の向上や働き方改革に繋がる成果を出すことを目標としてゆきます。
また、これまで建築家協会や、商工会議所などでの講師、地域小学校への木材教材提供をして、ものづくりの楽しさを知ってもらう活動、地域中学生の職業体験などにも微力ながらも一定の地域協力を行なってきていますが、今後も長野県をはじめ、産学連携、商工団体・金融機関等との連携強化を図るとともにアドバイスやお力添えを頂きながら、当地域の更なる産業発展に貢献していきたいと考えています。

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